最近の仕事場


このページには、「車両を預かって」作業した時の写真を載せています。


初めて来店された御客様から、

ホームページを見ていて、「簡単な作業では、来てはいけない店かと思っていました」と言われました。


簡単な作業の方が、こちらも楽ですから大歓迎です。

普段は、オイル交換などの「車両を預からずに」出来る作業をしていますので、

ぜひ、ご来店くださいませ。




W650の車検整備

車両は、Kawasakiの「W650」です。


今までは、車両を購入したショップ様でしていた車検整備を、

今回は、当店にて作業させていただくことになりました。

ブレーキレバーを外して、

古いグリスを洗浄してから、新しいグリスを塗布して組付けしました。

(クラッチレバー側も同じように作業しました)

ブレーキキャリパーを分解整備しました。

キャリパーピストンが固着して、動いていませんでした。

サビも発生しています。


整備記録を見てみると、前回(2年前)、ピストンシールを取替していましたので、

シールは取替しないで、清掃作業をすることにしました。

「サビ&汚れ」を落として、

ピストンが軽く動作するようにしました。

マスターシリンダーのフタを開けると、

茶色に変色したブレーキフルードが見えます。

新しいフルードに入替し、エア抜きをしました。

(写真でも気泡が確認できます)


作業前は、「グニャグニャ」していたレバー操作が、

作業後は、「カッチリ」しました。


エアクリーナー・エレメントを清掃しました。

プラグを確認しました。

バッテリーをチェックしました。


キャブレターの同調調整をしました。

調整前は、

左から、「31kPa」、「27kPa」でした。

調整後は、

「34kPa」に揃っています。

前後とも、ホイールのスポークに緩い所がありました。

光軸もズレていましたので、調整しておきました。


チェーンの張りを調整し、タイヤの空気圧を確認、

各部を給油し、増し締めしてから、

愛媛運輸支局へ車両を持込して、検査後に新しい車検証を受取、

車検整備が完了します。




5万Km走行のフロントフォーク

車両は、Kawasakiの「ZX−14R」です。

フロントフォークのオーバーホールを、依頼していただきました。

フロントホイール&フロントフェンダーを外すと、

インナーチューブ下部の裏側には、

こびりついた汚れがあり、

作業前に、清掃しておきます。

キズがつかないように、

タンクやハンドル、レバー類をカバーしてから、

車体を吊り上げて、

フロントフォークを取外し、

分解しました。

この車両は、今回が、初めてのフロントフォークの作業だそうです。

5万キロメートルを超えて走行し、

排出したフォークオイルは、かなり汚れていました。

フロントホイールのハブベアリングにも、

ガタが有り、取替しました。

UPPブラケットのナットが、

ゆるんでいましたので、締付しておきました。


ステアリングの調整ナット&ロックナットも心配になり、

確認しましたが、大丈夫でした。


社外品に取替されていたブレーキレバーにも、

ガタが有り、締付しておきました。


今回の車両は、全体にガタがでていました。

走行距離が増えてきたら、

消耗品を取替して、増し締めした方が良いですね。




始動不良車の接点修理

車両は、Kawasakiの「ZZR1100」です。


スタートボタンを押しても、セルモーターが動かなくなり、

「押しがけ」でエンジンを始動して、御来店いただいたそうです。


この車両は、普段のメンテナンスを御客様自身でされていて、

今回も、御客様によりスターターリレーが取替されていました。

スターターリレーを取替しても改善されなかったようで、

当店へ、整備を依頼していただきました。


「スタートスイッチ」や「セルモーター」など、全ての始動系パーツが、

部品単体で調べると、問題なく作動しています。

しかし、通常通りに車体に組み込まれた状態だと、

スタートボタンを押しても、セルモーターが動かないのです。


イグニッションスイッチの接点を、

清掃しました。

セルモーターを分解整備しました。


セルモーター自体が動作するのは確認しましたが、

目で見ておこうと、開けてみて良かったです。

今回の原因では無かったのですが、そのまま使用を続けていたら、

そのうちにセルモーター自体が動かなくなるところでした。


(清掃前)

(清掃後)

白いペーパーの上の黒いゴミ(削りカス)は、

セルモーターを開けた時にしか排出できません。

写真は無いですが、電気の流れが悪くなっていそうな接点や、

アースポイントの清掃をしてから、スタートボタンを押してみると、

普通に、セルモーターでエンジンが始動しました。




始動系の接点修理

車両は、Kawasakiの「Z250」です。

先ほどの「ZZR1100」と同じような症状です。

スタートボタンを押すと、フューエルポンプは作動しているのに、

セルモーターが動きません。

イグニッションスイッチの接点は、

電蝕を起こして、緑色の物質が発生しています。

セルモーターを分解整備しました。

削りカスが大量に出てきました。


「ZZR1100」も、「Z250」も、

断線はしておらず、導通はあるのですが、

電気的に抵抗が増えてしまい接触不良を起こしていました。




クランクケース分解

今治市から御来店いただいた、Kawasakiの「Ninja250R」です。

リフトに載せているエンジンは、

この車体から降ろしたものです。

ヘッドカバーを開けて、カムシャフトを外し、

左右のエンジンカバーを開けてパーツを外していき、

クランクケースを開けました。

この後、消耗した部品を取替しました。

スロットルボディを外して清掃しました。

上の写真は、清掃前です。

そして、清掃後です。

(写真に見えていない通路も清掃しています)

この車両は、6万キロメートルを越えて走行しています。


今回は、消耗したパーツを取替、

標準値を外れたバルブクリアランスを調整し、

スロットルボディを清掃&調整させていただきました。


御客様から、

スロットルケーブルの取替を、追加オーダーしていただいたのですが、

車体から外したワイヤーには「ほつれ」が有り、

そのままだと、近いうちに切れていました。

(取替して正解でした)




サイドBOX用ブラケット

車両は、Kawasakiの「Ninja1000」です。

サイドBOXを購入されたそうで、

そのブラケットを持込されて、取付を御依頼いただきました。

シグナルランプを移設するためのブラケットですが、

取付穴が小さく、ウインカーのラバー部が変形してしまうので、

ヤスリを使って穴を大きくしているところです。

リヤフェンダーを取外し、

シグナルランプの配線を、

延長しました。

(シグナルランプを移動したので、そのままでは配線が届きません)

ネジ穴まで塗装されていて、ボルトが入らないので、

ネジ山の塗装をはがしました。

バイスに固定しているのは、

左右のブラケットをつなぐパーツですが、

パーツのボルト穴と、ブラケットのネジ穴がそろわなかったので、

修正して取付しました。

御客様は、KIJIMA社のヘルメットロックを使用していて、

マフラーステーの後側に取付していましたが、

その場所に、サイドBOX用のブラケットがくるので、

マフラーステーの前側に取付できるように、

ステーを作成して移動させました。




以前のものは、「過去の仕事場」へ。




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